【おうちの方への個別指導】筆者の意見に耳を傾ける必要性について
2016年2月24日
超・個別指導で定期テストを20点UP保証の筑波ゼミナールうめづです。
前回、国語の読解問題における、
自分の意見は(要求されない限り)書かず、筆者の意見に耳を傾けることの重要性に触れましたが、
こうしたことがなぜ求められるかについて、少し述べたいと思います。
大学に進学すれば、どの分野であれ、最終的に卒業論文を書くことになりますが、
そこでは自分の意見を出す必要があります。
というよりもむしろ、自身の独自の論が展開されていない限り、
論文として認めてもらえないと言ってもよいと思います。
しかし、その時に、好き勝手に自分の意見を主張するばかりではいけません。
自分が取り上げたテーマについて、これまでの研究ではどのように論じられてきたか、
また、具体的に誰がどのように論じているか、ということを踏まえておく必要があります。
これまでの研究の流れを把握したうえで、自身の論を位置づける、というわけです。
そしてその時、自分にとって都合の良いように先行研究を曲解してもいけません。
出来得る限り客観的にこれまでの流れをおさえる必要があります。
つまり、自身の独自の論を打ち出すには、
まずは他者の論を正確に理解する力が必要であり、
その予備段階ともいえるのが、中学・高校で取り扱う国語(現代文)の文章読解なのです。
上に記したように、
そこまで固く考えなくとも、
人間関係を築くにおいて、自分の意見を主張するばかりでは、
誰も聞き入れてはくれません。
まずは、相手の意見にじっくり耳を傾ける、
それがあって初めて、良好な人間関係を築くこともできるはずです。
国語の文章読解は、そうした人間関係構築にとっての格好の練習の場でもあるのです。