【高槻市の個別指導塾日記】名言の先
2018年9月28日 金曜日
超・個別指導で定期テストを20点UP保証の筑波ゼミナールはっとりです。
今回は、福沢諭吉の『学問のすゝめ』にある冒頭の文章についてお話しします。
「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらずといへり」。有名な文ですよね。
人間は生まれながらにして平等で、上も下もないんだよ、という話なのかというと、
実は全く逆です。この文には続きがあります。
「(中略)されども今廣く此人間世界を見渡すにかしこき人ありおろかなる人あり
貧しきもあり富めるもあり貴人もあり下人もありて其有様雲と泥との相違あるに
似たるは何ぞや。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。」
昔の言葉なので難しいですね。意味を見てみると
「けれど、今世界を見渡すと、頭のいい人も悪い人もいる。
貧乏な人も金持ちな人もいる。身分の高い人も低い人もいて雲泥の差があるのは
なぜだ?つまり、頭のいい人と悪い人の違いは、学んだか学んでないかということだ。」
というわけですね。
福沢諭吉は平等主義と言うよりむしろ、資本主義を予見し
「勉強するものは金持ちとなり、しないものは貧乏人となる」と説いています。
これは、学校でしっかり勉強しなさい!という単純な話ではなく、自分が
生きていくために必要な知識を学びなさい、ということです。
自分の能力を高めるための勉強をすることが、これからの未来を生きていくために
必要なことである、というこのメッセージは、現代にも通用する力強い「名言」
だと思います。